2012年12月25日火曜日

和田重正に学ぶ会 平成24年度第2回 合宿感想文


    「今、ここ」


今回の合宿は、高校の恩師でもある大塚先生に誘っていただき、初めて参加し、2泊3日という貴重な時間を過ごすことができました。

実は僕は、8年ほど前から「うつ」を患い、対峙してきました。今はかなり回復していますが、あと一歩、社会復帰には至らずにいる状態でした。そんな中、この合宿のお話をいただき、少しでも何か変われば・何かを得られればと、藁にもすがる思いと言うと大げさですが、そのような気持ちで参加を決めました。
前回の夏の合宿が非常に良く「尋之君も連れて行ってあげればよかった」と大塚先生からうかがっていたので、特にどんな事を行うのかという詳しい事はあえて聞かず、参加してみてありのままを感じることができればと思い臨みました。

初日を終え、自分がいかに固定観念や既成概念に縛られて、知らぬ間に頭の中だけで考えすぎているのかということに気づきました。今までは、本などを読んで「なるほど!」とその時は思っても、ただ頭の中だけで「わかったつもり」だけだったのです。いくつかの問いに、深く考え、答えていくうちに、今まで生きてきた中で積もりに積もった「概念」にいかにとらわれてきたのかということを強く感じました。

そして2日目、前日よりは頭の中だけで狭く考えるのではなく、なんとなく、もっと広く、そしていろいろな角度から物事をとらえられるように、ほんの少しですがなってきた気がしました。そして、「今、ここ」ということを教えていただきました。ぱっと一瞬何かが開けたというわけではありませんでしたが、じっくりと心の中に染み込んでくるという感じがしました。過去や未来といった長い時間軸の中ではなく、この一瞬一瞬しかない点(今)を生きているだけで、ただそれだけで、なに不自由なくいることができるのだと感じました。そして、不満や劣等感など様々な負の感情がそっと消えていくような気がしました。

一夜明けて最終日、昨晩の「今、ここ」という気持ちが心の根本にあり、言葉では表しづらいのですが、何か安心というか、すごく落ち着いた心のようなものが気持ちの中心にあるような感じで、とても穏やかな自分がいました。

3日間を通し、少しずつ変わっていく自分の心を感じることができ、これからの人生を歩んでいく上で、とても大切なもののきっかけのきっかけをつかめたような気がしました。そして、今後の日常生活でも忘れずに活かしていければと強く思います。

最後に、この合宿に参加できたこと、心あるみなさんに出会えた「縁」に心から感謝しております。
本当にありがとうございました。

2012年12月8日土曜日

和田重正に学ぶ会 平成24年度第2回 合宿研修会が無事終了しました。



 さる11月23日(金)~ 25日(日)まで 小田原市尊徳記念館にて 「ケチな根性はいけない」をテーマに合宿が行われました。
 今回は8名の参加があり、前回に続いて野村さんが進行役をして下さりました。「所有とは何か」という根本命題から深い心の奥底まで検証し、瞑想も加えた後で「尖閣諸島の問題解決をいかにするか?」という、現実問題にまで発展して話し合えました。
 二泊三日でも時間が足りないと思ったほどでした。
 そこで、今年度中にもう一度合宿を開きたいとの要望が出ています。その計画がまとまったら、お知らせします。 
        大塚卿之 記